oto`s life

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今はちょっと、ついてないだけ 伊吹有喜・著 【感想】/ フィクションではなく、現実の物語

こんにちは

オトです

 

 

 

はじめに

伊吹有喜さんの「今日はちょっと、ついてないだけ」という作品を読了しました。

初めましての作家さんでタイトルに引き寄せられ購入しました。

 

その時の私の心情がどういうものだったかはっきりと覚えてはいませんがきっとほんの少しの救いをこのタイトルに求めていたのではないかと思います。

 

実際は、購入してから読み始めるまでに半年ほど経ってしまっているのでその時にはもう救いというものは考えていませんでしたが。

 

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あらすじ

バブルの頃、自然写真家としてもてはやされた立花浩樹は、ブームが過ぎると忘れられ、所属事務所に負わされた多額の借金を返すうちに四十代になった。カメラも捨て、すべてを失い。

自分が人生で本当に欲しいものはなんだったのか?問い返すうちにある少女からの撮影依頼で東京へ行くことになった浩樹は、思いがけない人生の「敗者復活戦」に挑むことになる。

 

 

現実に存在する人々

生きて行く中でうまく行くことばかりではなく、むしろうまくいかないことのほうが多いかもしれなくて。

浩樹は昔は写真家だったが、今はもうカメラすら持たない。

“うまくいかない”というフレーズさえきっと浩樹の頭の中には浮かばないぐらい“諦め”に近い感情がぐるぐると頭の中を回っていて。

 

次の日の希望なんて微塵も感じられない。

もう自分がカメラを持つことさえもないと思っていた。

 

浩樹だけではなく、

家から追い出された宮川も

仕事がなくなった瀬戸も

昔の友人の今を知りたくなった岡野も

芸人としての再出発を賭ける会田も

 

みんな現実にいる人たちだ。

決してフィクションではなく。

 

“諦め”から“希望”へ

 

この五人が出会い、気づかぬうちに互いが互いに影響され、少しずつ前を向けるようになる

 

どこへ行くのだろう

行き先はわからないけど、今、ここにいる。

そして願えばきっとどこにでも行ける。 

 

どこまで落ちても希望はあるとそう言われているような気がする。

 

物語が進んで行く中で、読者へのメッセージが込められているような気がして。

ほんの少し救われた。

 

最後に

最後のシーン。

 

『追伸

ありがとう

ついてない時期は、抜けたようです』 

 

そう言えるように、前を向こう。

 

ではまた。

 

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