oto`s life

初めまして。oto(オト)と申します。本に纏わるお話をしています。気軽に覗きにきてください。

ハッピーエンドじゃない作品も存在する / 乙一「夏と花火と私の死体」にまつわる最近のお話 / 報われなさすぎて悲しくなる

こんにちは

 

最近職場で乙一さんの「夏と花火と私の死体」という本を見かけまして。

だいぶ前に読んだ話で、細かいところは覚えていなかったのですが、とりあえず近くにいた先輩に(この前の先輩とはまた別の方)、

 

「夏と花火と私の死体っていう本があるんですよ」

って言ったら

「途中までは良い感じなのになんで最後に私の死体になるの。花火まででよかったじゃん・・・!」

と怒られました。

 

でもこの本で重要なのは「私の死体」であって

なぜなら始まりから終わりまでが「私の死体目線」で語られているからなんですよ。

 

乙一さんのデビュー作で、これを書いたのはまだ十代の時だったとか。

これを読んだ後にそのことを知った衝撃。

 

何を見て何を感じ、どんな環境で育ったら十代であの物語が浮かび上がるものなのか。

著者自身に興味を持ちました。

 

そしてこの本の魅力というか大事なところは“報われないこと”なんです。

今まで出会ってきた物語は死んだ人間を見る生きた人間たちの目線からでしたが、

死んだ人間から見た世界はこんなにも汚れていて、歪んでいるんだと、そう感じます。

読後直後に感想をツイートしてたので載せておきます。

 

 

 

小説だけではなく、ドラマや映画もわりかしいい方向に向かっていく物語に多く出会ってきているので、悲しかったし悔しさもあったけど、こんなに報われないものかと逆にスーッと自分の中に入ってきた記憶が残っています。

 

実際この本を読んだことのある別の先輩に(先輩沢山ですみません。汗)

「びっくりするぐらい報われなかったですよね〜」

って言ったら

「そうそう。そこだけははっきり覚えてる。さすが乙一って感じだった」

と。

 

なるほど。あれは乙一ワールドってやつだったのか。

 

ハッピーエンドは幸せだけど

現実はそんなにうまくいくことばっかりじゃないって

ことです。

 

ただ、落ち込んでいる時に報われない物語を読むと本当に逃げたくなるのでやめておきましょう。

 

気分がどちらかというと良い時に読んで見てほしいなあと。

乙一さんの作品好きです。

 

報われなくても好きです。

 

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ではまた。