oto`s life

初めまして。oto(オト)と申します。本に纏わるお話をしています。気軽に覗きにきてください。

最後の記憶  綾辻行人:著 [感想・ネタバレなし]

こんにちは。

 

今回は綾辻行人(あやつじ ゆきと)さんの作品「最後の記憶」についてお話しします。

 

綾辻行人さんと言えば「館」シリーズで有名な方で、本格ミステリー作家です。

過去には、数え切れないほどの賞を受賞している方でどの本を読んでも期待を裏切らない物語を私たちに届け続けてくれています

 

館シリーズ〉は過去にいくつか読みましたが、それもまあドキドキハラハラさせられ、読後の体力消耗感・意気消沈感・脱力感・・・なんと言えばいいのでしょう。力が抜けきってしまう感じがなんとも言えない至福の時間でもあります。

 

館シリーズ〉に関してはまた機会があれば別でご紹介します

 

では、本題に入ります

 

「最後の記憶」

 

あらすじ

 

脳の病気を患い、ほとんど全ての記憶を失いつつある母、千鶴。彼女の心に残されたのは幼い頃に経験したという「凄まじい恐怖の記憶」だけだった。ショウリョウバッタの飛ぶ音、そして大勢の子供たちの悲鳴・・・。

死を目前にした母を今尚苦しめる「最後の記憶」の正体とはなんなのか。波多野森吾は母の記憶の謎を探り始める・・・。

 

f:id:oto-life:20200423163624j:plain

 

前にも書いた通り、綾辻さんの作品は過去にも読んだことがあるがこれはまた他の作品とは一味違うように感じた。

 

感覚は同じだろうか。他の方が感想で らしくない。 と評価していたがまさに私も読後最初の感想はこれだった。

 

それこそ〈館シリーズ〉なんかは、真正面から真実を突きつけられるようなイメージだったが、今回の作品はなんとなく徐々にゆっくりと読者を引き込んでいくように書かれている感じだった。

 

あくまで私の感覚の話ですが。

 

幻想のようで現実。現実のようで幻想。

そんな曖昧な世界観は完璧な〝綾辻ワールド〟で、それにまんまとハマった読者は少なくないだろう。

 

かつて若く美しかった母の変わり果てた姿。そんな母の「最後の記憶」に苦しみ、嘆き、森吾は追い詰められていく。その姿は、あまりにも酷くて読後の脱力感が尋常じゃ無かった。

 

真実にたどり着いた時、「ああ・・・」と声を漏らした。

これで森吾は救われるのか。

 

どうか救われますように。

 

そう願わずにはいられなかった。

 

 

この本は2007年に発売された本で、大分前のものになるが気になった方は是非手に取ってみてください。

 

 

最後の記憶 (角川文庫) [ 綾辻 行人 ]

価格:836円
(2020/4/23 19:18時点)
感想(8件)

 

ではまた。